引きこもり期間があると中高年の就職は絶望的

引きこもりはなにも若者だけでなく、40代や50代の中高年層にも増えています。そんな中高年の引きこもりだった40代の男性が、1年に300社以上の採用試験を受け落ち続けたとニューで伝えています。

 

 この男性は大手の金融機関に勤務していたが退職をした後に、転職せずに2年余りの引きこもりをします。

 

 そしてその引きこもり期間を経て、再び就職活動を開始します。この男性が転職先に選んだのは一般企業だけでなく、公益法人や学校法人や官公庁など多岐にわたったそうです。

 

 ハローワークに行ったり転職支援サイトに自分の履歴書や職務経歴書を登録し、それに関心を持った企業などで面接を受けたそうです。毎日のように面接試験を受け、多い時には1日に3社も連続して面接に臨んだこともあるそうです。

 

 しかし1年間に300社以上の採用試験を受けたが、そのたびに「今後のご健闘をお祈り申し上げます」などの文言の入ったメールが届いたそうです。

 

 何度も心が折れそうになったと振り返ったこの男性は最後に、「ほんの2年ほどの期間でも、その中は急激に変わってしまいました。前職の金融業界では現場で毎日、情報をやり取りしていないから知識がアップデートできていない。

 

 この2年余り現場から遠ざかっていたことが、結果的にマイナスだった」と告白しています。40代や50代の中高年層の、転職の難しさが垣間見えてきます。勤労意欲がある人が働ける社会を作っていくことが、これからの日本の一番の課題ではないでしょうか。